たんぱく質が不足するとどうなる?
体内の構成、働きの大部分に必要とされるたんぱく質ですが、不足するとどうなるでしょうか?
たんぱく質不足が指摘されている食生活ですが、トレーニング効果を高めたい人にも、筋肉に必要な栄養素というだけではなく、どういう影響があるのかをしておくともっと意識が高まると思います。
たんぱく質が不足して起こる症状
たんぱく質は筋肉に必要なだけでなく、臓器や免疫機能にも作用しています。そのたんぱく質が不足するとどうなるでしょう?
たんぱく質は筋肉の中に蓄えられ、十分に蓄えらていると筋肉の回復や維持、その他体作りに必要な栄養として使われます。そのたんぱく質が不足すると体は筋肉内のたんぱく質を栄養として使うため、筋肉に必要なたんぱく質が不足してしまいます。すると、筋肉を分解して足りない栄養を補うようになります。その結果、筋肉が減ってしまい筋肉量や筋力が低下してしまいます。
体を保護、防御する働きもあるたんぱく質が不足すると、免疫機能や体力の低下の原因となり風邪をひきやすくなったり、怪我が治りにくくなったりします。
極端に不足していくと低たんぱく症を引き起こしやすくなります。むくみや体重増加などの症状が見られます。
たんぱく質は髪の毛や爪のツヤやハリ、肌の弾力などに作用するコラーゲンの構成要素です。たんぱく質不足によりコラーゲンも不足してしまいます。コラーゲン不足により肌のハリが失われ、シワやたるみの原因にもなります。
神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンなどもたんぱく質から作られています。たんぱく質が不足するとやる気を起こしたり集中したりするときに作用するこれらの神経伝達物質の働きも悪くなります。
やる気が起きない、集中できないと感じているときは、もしかしたらたんぱく質不足が原因かもしれません。
「たんぱく質=筋肉」と意識している人も多いかもしれませんが、美容やメンタルヘルスにもたんぱく質は深く関わっています。
食事、間食など食べるものを選ぶときに、たんぱく質を意識する習慣をつけるといいですね。